第107回全国高校野球選手権大会北北海道大会北見支部予選は24日、北見市東陵公園野球場でCブロックの1回戦2試合が行われた。遠軽が北見緑陵に9―1の7回コールド、北見柏陽が網走桂陽に10―3の8回コールドでそれぞれ勝利。遠軽と北見柏陽は29日(日)、代表の座をかけて対戦する。
北見緑陵は1回、菅原悠斗選手(3年)の適時打で1点を先制したが、2回に逆転を許し、3回と5回に複数失点で差を広げられた。
北見緑陵先発の伊勢谷将永投手(3年)は3回に押し出し四球を与えるなど前半、制球に苦しみ「試合を壊してしまった」と涙をぬぐった。
4回以降は無四球と立ち直った。「ベンチに戻った時に皆が声をかけてくれて、気持ちを切り替えることができました」と感謝した。
北見柏陽は1―1で迎えた5回、菅原琉斗選手(3年)の勝ち越し適時打などで4点、6回にも4点を奪って試合を決定づけた。網走桂陽は7回に岡澤叶真選手(2年)の適時2塁打などで反撃したが、及ばなかった。
この日3安打3打点の菅原選手は勝ち越し場面について「苦しい展開でしたが、しっかりはじき返せました。自分の役割は長打でなくつなぐこと。ライナーを心掛けたい」と声を弾ませた。
チームスローガンは「雑草魂」。遠軽戦に向け「皆の力を合わせて北大会に進みたい。(準決勝以上が行われる)エスコン(フィールド)でプレーしたいです」と意気込んだ。
網走桂陽の浜本一平主将(3年)は「柏陽の打撃が上でした」と相手をたたえた。岡澤選手ら2年生について「とても頑張ってくれました。3年生がもう少し力を出し切れたら。2年生が中心になって勝てるチームをつくってほしい」と託した。 (浩)
北見緑陵
1000000 1
114030× 9
遠軽
(7回コールドゲーム)
網走桂陽
00010020 3
10004401× 10
北見柏陽
(8回コールドゲーム)