
■教えてほしい
古都氏は6月25日の一般質問で、水谷市長に対して「自身が関連する政治団体や資金管理団体はいくつあるのか」と尋ねた。この質問については、他の市議や議長から「(質問内容が)市役所の一般事務に当たらない」とされ、水谷市長の見解を深掘りすることはできなかった。
一方で、古都氏の質問を機に、本紙記者には市民の一部から「わがまちの市長の政治団体、政治資金パーティーの実態はどうなっているのか」といった主旨の質問が多数寄せられるようになった。
本紙はこれまでも、水谷氏の後援会主催の政治資金パーティー(ビールパーティー)などについて紹介してきた。今回は、ネット上で公開される水谷氏に関係する政治団体の収支報告書や元後援会役員の証言などを基に、市民の素朴な要望に応えてみる。
収支報告書はネット上で公開
会計責任者は本誌の取材に無回答
■返答なく
道選管がネットで公開する政治団体の収支報告書。調べると、水谷氏に関わる政治団体は「水谷洋一後援会」と「すいよう会」「あばしり未来塾」「和水(なごみ)の会」の4つ。これらの団体は、水谷氏が初当選した前後に結成されたようだ。
公開される収支報告書には、団体の代表者名や会計責任者・事務担当者名が記されている。
現時点(7月22日)で公開される最新の収支報告書は令和5年分だ。水谷氏の関連団体「後援会」「すいよう会」「未来塾」の収支報告書は自筆で書かれており、同一人物が作成したようだ。
元後援会役員に報告書を見てもらったところ、「水谷氏の筆跡に酷似している」との見解。ひょっとすると、令和5年分の収支報告書は、水谷氏が自ら記入したのかもしれない。
本紙は、「後援会」「すいよう会」「未来塾」の会計責任者A氏に取材を申し込んだが、返答はない状況。収支報告書に記載される電話番号に電話してみたものの、「現在使われていない」と自動メッセージが繰り返されるだけだった…。
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次回は、水谷氏の関係する政治団体が主催するビールパーティーの実態などを紹介する。