
■よく知らない
ネットでも公開される水谷氏に関係する政治団は4つ。政治資金パーティー(ビールパーティー)は「水谷洋一後援会」が主催し、水谷氏が初当選(平成23年11月)する前年から毎年、開催してきた(※コロナ禍は除く)。
過去に会計責任者務めた現職市議が周囲に発言
道選管がネットでも公開する政治団体の収支報告書。「水谷洋一後援会」の令和3、4年分の収支報告書には、会計責任者として民間人B氏、事務担当者は現職市議C氏の名が記載されている。
一方、令和5年分の報告書では、会計責任者と事務担当者が民間人A氏に変わっていた。
本紙は以前、現職市議C氏に水谷氏の政治資金の流れについて尋ねたところ、「詳細は把握していない」とした。現在の会計責任者A氏は本紙取材に応じてくれていないが、A氏に近い関係者は「A氏は収支報告書の内容について『よく知らない』と言っていた」と証言する
会場の定員は600人も約1500枚を販売
パーティー券〝売り過ぎ批判〟回避策も
■売り過ぎ注意
水谷氏のビールパーティーは、市内ホテルの大会場で開かれる(※コロナ禍は除く)。このホテルのHPによると、大会場の定員は「立食で最大600人」。元後援会役員は、水谷氏のビールパーティー券を「毎回、1500枚前後を売っていた」とする。
定員600人に対し、パー券販売数はその2倍以上―。こうした状況について、市民の一部からは「利益優先のパーティーでは」と批判され、市役所に届く「市長への手紙」でも指摘された経緯がある。
元後援会役員は「〝売り過ぎ批判〟を回避するためにパー券を「A」「B」の2種類作り、それぞれに通し番号を入れて計5千枚印刷し、販売した記憶がある」と振り返る。
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水谷氏は自らの政治団体、政治資金パーティーについて、古都氏をはじめ本紙取材にも回答拒否の姿勢を貫いている。この姿勢は、政治団体「後援会」の会計責任者らにも通じる。
古都氏は「『回答しない』『返答しない』姿勢は結果的に、市民の不信感を招くのでは」と指摘している。