
命にかかわる危険な暑さの39度近くになると事前の予報通り、北見で24日、最高気温が39・0度に達し、記録を塗り替えた。連日の「猛暑日」は25日も続きそうで、関係機関は命を守る対策をと呼び掛けている。
勢力の強い南からの太平洋高気圧に加え、大陸で暖められた暖気が西から上空を覆い、二重に暑さが襲った。これまで最高の2019年5月26日の38・1度を大きく更新した。
この地方では珍しい湿った空気で、市民は「朝からドヨ~ンとしている」と挨拶代わり。午前8時過ぎには30度を突破、10時過ぎには早くも猛暑日の35度を超え、気象庁の発表によると午後2時41分に39・0度を観測した。
京都・福知山、福島・伊達に次いでこの日の全国3番目の記録。北海道では未踏の40度の予想も出ていた帯広は4番目で38・8度、津別は9番目で38・4度、美幌は10番目で38・3度といずれも過去最高を更新した。
臨時に開放した北見市中央図書館のクーリングシェルターはさまざまな年代の利用で混雑。90歳代の女性は「暑くて家から逃げてきた」と涼しげなベンチに腰掛けていた。 (寒)