
北見神社境内に来年、「北見護國神社」が造営される。先の大戦から80年経ち、全国に52社ある護國神社だが北見市には現在、戦没者の御霊(みたま)をまつる神社がない。そこで神社氏子ら関係者が記念事業奉賛会を設立し準備を進めている。
北見神社の村井一介宮司によると、北見護國神社では北見市と旧3町の統合の英霊1168柱をまつる。「国難の時代に、祖国・故郷・家族のために尊い命を捧げられ、現在の豊かで幸せな世の中の礎となられた英霊への感謝と平和への祈りを込めて、市民が自由に参拝できる神社を築きたいと存じます」と造営への思いを語る。
かつて1953年、北見市緑ヶ丘に戦没者慰霊の北見招魂社が建立され、翌54年に北見市遺族会が結成。8月15日に招魂社前に遺族が集い、依頼を受けた北見神社宮司が慰霊祭を斎行してきたが、2006年に招魂社が解体撤去された。北見市ではほかに6月、無宗教の献花式を北ガス市民ホール(北見市民会館)で行っている。解体後、北見市遺族会は毎年8月15日、北見神社祖霊社に奉安している故北見市戦没者英霊之霊璽を仮の場として慰霊祭を行ってきた。遺族会は今年、旧1市3町の4団体が合併し北見市遺族会になった。会員の高齢化もあり、護國神社建立計画を喜んでいるという。
石段参道の途中から入る場所にお社を建立予定で関係者により地鎮祭を行った。建立後は「みたままつり」を開催予定。同神社は「みなさまのご奉賛で築きたい」として協力を求めている。詳しくは同神社(0157-23-4405)。 (寒)