
陸上競技クラブ・オホーツクキッズの中学生選手が北海道中学校陸上競技大会(7月、室蘭市)で大活躍。すでに全国大会出場権を獲得している女子100㍍ハードルの澤瀬結愛選手(北見おんねゆ学園9年)が2位、男子走り高跳びでは松井維吹選手(北見小泉中3年)が優勝。2人が全日本中学校陸上競技選手権大会(17日から愛媛県)に、同クラブとして4年連続出場を果たす。
異なる種目で活躍。クラブの目標でもある多様な活動を繰り広げる中から今年も走って、跳んで、投げてと幅広く大舞台で入賞した。
女子100㍍ハードル・澤瀬 結愛選手
「しっかり自分の走りを」
澤瀬選手は女子100㍍ハードルで、6月の通信陸上の管内開催で全国出場標準記録の14秒60を予選で突破。さらに決勝で自己ベストの14秒23。「調子が良かった」という全道大会では追い風2・1㍍ながら13秒81で走り2位。オホーツクAC代表の金子航太監督は、澤瀬選手について「ハードリング後の加速が素晴らしい」と高く評価。今、高速ランナーの宿命の母指球を痛めている澤瀬選手は「全国ではしっかり自分の走りをして決勝に進みたい」と前を向く。
男子走り高跳び・松井 維吹選手
「2㍍跳び優勝を」
松井選手は中1の全道新人陸上で1㍍66を跳び4位。その後身長もぐんぐんと伸び、今は1㍍85㌢。今回の全道大会では身長を超す1㍍91を跳び優勝した。「自分でもびっくり。跳べたとき観客の歓声が聞こえた」と感激を振り返り、全国では「2㍍を跳び優勝したい」と成長の勢いを晴れ舞台で発揮する。
他に入賞者も多数…高い実力示す
一方、入賞者も多数。
福井慶太選手(北見高栄中3年)は男子走り幅跳びの標準記録は突破できなかったものの最終6本目で自己ベストの6㍍46を跳び5位、意地をみせた。
矢田泰雅選手(北見南中3年)は男子砲丸投げ6位。「全国大会に行けなかったけれど次のU16をめざす」と切り替えウェートトレーニングを欠かさない。
髙瀬生楓選手(北見高栄中3年)は男子棒高跳びで3㍍50を跳び7位入賞。「体操競技をはじめいろいろな要素が詰まったこの種目が好き」と敢えて難関にチャレンジ。9月の北海道ジュニアで「3㍍80以上を狙う」とすでに目標を見定める。 ほかに、相馬羽夏選手(北見光西中3年)が女子四種競技で2290点をマークし2位に入っている。 (寒)