
■担当部署の判断
市が公表した「街路樹再編計画」(案)。9月12日まで市民の意見を募り、年度内には策定する考えで、従来のように部署の独自判断で街路樹を撤去(伐採)できなくなる。また、伐採後に再植樹する際は、計画で示した樹種(ハルニレ、ヤマモミジなど)の中から選ぶことになる。
計画策定後、街路樹(市道)の維持・管理は〝統一のルール〟を基に進められることになる。
一方で、公共の公園・施設にある樹木については、担当部署の独自判断により伐採、再植樹することが可能だ。樹木の扱いに関する統一ルールのようなものは、役所内に存在しないのが現状だ。
■100本バッサリ
昨年7月、市総合体育館敷地の白樺100本以上が伐採。地域住民への事前説明はなく、一変した風景に戸惑う市民は多かった。
定例市議会・一般質問でも取り上げられ、公共施設の樹木を含めた街路樹の存在意義について議論された経緯がある。
白樺の伐採理由について、当時の同市教委社会教育部長は「樹齢40年以上が経過し、立木の標準伐期齢を過ぎていた」と答弁した。
しかし、当時の部長が答弁した標準伐期齢は「森林整備計画」で定めたものであり、総合体育館の白樺を対象とするには無理があった。
網走消防署の新庁舎が建設されることが決まった「中央公園」。建設に伴い、公園内にある使用されていない噴水は撤去されるという。巨木化した樹木も伐採され、新しい樹木が植えられる予定だが、樹種はまだ決まっていない。
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もし、公共の公園・施設で育つ樹木の扱いについて、同計画(案)のような指針となるものが役所内にあれば―。街路樹(公共施設の樹木含む)を通じたまちの全体的なデザインが可能となり、観光地・網走市の新たな魅力創出につながるかもしれない。