
防災の日の1日、美幌地区危険物安全協会が美幌東陽小学校で天ぷら油火災消火実験を実施した。全校生徒226人と教職員が参加し、火災の危険性や対処法への理解を深めた。
身近な天ぷら油による火災の危険性と正しい消火方法の周知や火災防止を目的に、同協会が毎年、美幌町や津別町の学校を対象に実施。共催として北海道LPガス協会網走支部美幌分会も参加している。
この日は実験の前に避難訓練が行われ、その後全校生徒が校庭に集まった。同協会会員が、炎が上がった天ぷら油入の鍋に、燃えない布をかぶせて消火。次に水をかけると油が飛び散るとともに炎が2㍍ほど高く上がり、生徒たちは「わぁ」と驚きの声を上げた。担当者は「天ぷら油火災の時は水を使わないように」と注意を促した。
最後は天ぷら油火災用のスプレーで消火。担当者は「天ぷらを調理する時は、その場から離れず、もし離れる時は必ず火を止めること。もし火が出た場合は布を掛けたり、消火器や消火スプレーを使うように。お父さんとお母さんにも話しをして下さい」と呼びかけた。
実験には、同協会会員7事業所から9人が協力した。 (知)
