
北見市役所本庁舎で21日、北見消防署の協力のもと、消防訓練が行われた。執務中の市職員160人が参加し、火災発生時の役割分担や消防への通報など、具体的な対応手順を確認した。
訓練は、庁舎2階の火災報知器が鳴ったという想定で行われた。職員が火元の確認を行い、館内放送や無線で避難を呼びかけた。火災と判断してから、4分57秒で避難は完了した。
同庁舎の3階以上の各階には、西側と東側にそれぞれスロープ式滑り台が2基設置されている。降下訓練では、4階から地上へ垂直に下ろされたスロープから、職員が実際に滑って降下した(写真上)。訓練に参加した、市民税課の高橋健太さんは「スロープの中はらせん状になっているので、それほどスピードは出ないと聞いていたが、途中で思ったよりスピードが出た。一度経験したので、有事の際にも対応できると思う」と語った。
北見消防署の橋本敬朗署長は講評で「市役所は日頃から多くの市民が訪れる場所。火災時には適切な声かけや退避が必要となる。すべての来庁者を安全に避難させるため、本日の訓練を役立ててほしい」と述べた。
消火器の訓練では、消防署員の説明に従い、職員9人が取り組んだ(同下)。 (知)
