
林野火災を想定した美幌・津別広域事務組合消防本部の対応訓練が、21日から23日まで美幌町リリー山スキー場で行われた。
2月に岩手県大船渡市で大規模な林野火災が発生。2024年には近隣の置戸町の幌加山周辺でも火災が発生したことなどから、万が一の発生に備えて対応を訓練した。
訓練は、ゲレンデの中腹や頂上近くの斜面が延焼している想定。3日間とも同じ想定で訓練を行い、美幌、津別から50人以上が臨んだ。
21日の訓練では、隊員がふもとのタンク車からホースを携えて中腹の延焼地点に登って放水した。頂上近くの延焼地点には、可搬式ポンプや簡易水槽などを林野工作車で中腹まで運搬。水槽につないだホースから背のう式のタンクに給水し、隊員が約20㌔の背のうを背負って斜面を登って手動で消火に当たった。
美幌消防署の亀井勝彦署長は「実際の林野ではより困難な状況も想定される。訓練を継続して対応力を磨きたい」と話している。 (浩)