
北見市は「拡大版よくわかる介護保険講座~介護福祉を考える住民説明会」を8月29日、留辺蘂町公民館で開いた。介護保険サービスの申請方法や内容を説明し、参加者からの意見も聴いた。
「第10期北見市高齢者保健福祉計画・北見市介護保険事業計画」の策定に向け、制度の周知と市民意見の反映を目的としている。
同市の65歳以上は約3万8千人で高齢化率は約35%。留辺蘂自治区は人口約4千800人中約2千500人で高齢化率は約52%と、65歳以上が2人に1人を超えている。
介護保険サービス利用には要介護認定が必要で、申請は市の介護福祉課や各地域の高齢者相談支援センター(地域包括支援センター)に相談する。
介護認定の申請は、本人だけでなく家族でも可能で、窓口へ行くことが困難な場合は同支援センターが代わりに行うこともできる。申請には介護保険被保険者証と申請書が必要で、申請書は市ホームページや窓口で入手できる。
介護認定されれば、要介護度に応じてケアプランが作成される。要支援の場合は同支援センターが担当し、要介護の場合はケアマネージャーが担当、サービスの調整や管理を行う。サービスには訪問介護、デイサービス、福祉用具の貸与などがあり、要介護度に応じて利用できる内容が異なる。
また、介護保険サービスに関わらず、市の保健師や同支援センターでは、健康相談なども受け付けている。
参加者からは「どんなサービスがあるか分からない人が多すぎる。老人クラブなど、高齢者が集まる場所に出向いて説明してほしい」「免許返納で運転もできない。バスは本数が少ないうえ運賃が高く、日々の買い物や通院にも困る。財政難なら国に要望したり、全国の取り組みを参考にするなど、お金をかけずにできる方法を取り入れてほしい」などの意見が上がった。
市保健福祉部介護福祉課の古河信一課長は「呼んでいただければ説明に出向きます。国から支援がある事業については、全てやってみようと議会に提案しています。これからは法的サービスだけでは十分ではなくなっていきますので、地域のみなさんと手を取り合っていきたい」と述べた。
同説明会は▼10月23日(木)午後1時半から市役所本庁舎2階多目的スペース ▼10月24日(金)午後6時から市総合福祉会館体育室で開催される。
詳細は市介護福祉課総務係(0157-25-1144)へ。 (知)