
北見市社会福祉協議会留辺蘂支所は11月26日、留辺蘂町体育館で「地域の担い手交流会兼ボランティア講座」を開いた。視覚障がい者の河崎みゆきさんらを講師に迎え、当事者としての経験を聞いたほか、車椅子・ガイドヘルプの体験が行われ、16人が参加した。
この講座は、災害時の支援やボランティア活動など、幅広く活躍できる地域の担い手を増やすことを目的に毎年開いている。今回は介助を受ける側と行う側の両方を体験し、互いの立場への理解を深めた。
ガイドヘルプ体験では、5つのグループに分かれて実施。同支所の佐藤琢也支所長は「信頼関係が大事。最初は『何かお手伝いしますか』と声を掛けて、状況を随時確認しながら進めてください」と呼びかけた。
デモンストレーションでは、佐藤さんが河崎さんの歩行を介助。河崎さんは「介助の方法は当事者によって違います。相手の希望に応じて対応するのが良い」と説明。介護する側は、介護される人の半歩前に立ち、相手の速度に合わせて歩くのが基本だという。「ゆっくり歩かれると、蹴飛ばしそうで怖いので、普通に歩いてほしい」とも話した。
参加者は介助のほか、アイマスクを付けて介助される側も体験し、当事者の気持ちに触れた。
車椅子体験では担当者が「車椅子に乗る時は、必ずフットレストを閉じた状態で座ること。乗り降りの際は必ずブレーキをかけ、介助者は片手をハンドルに添えたまま行うことが大切」と強調した。参加者は、乗る側と押す側の両方を体験した。 (知)
