刈り取った和種ハッカを天日で乾燥させる「はさ掛け」作業が、北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館横の畑で行われた。かつて北見地域のあちこちで見られた秋の光景が広がっている。
両館の指定管理者を務める北見市観光協会は、市内の香りゃんせ公園と施設横の畑、約700平方㍍で蒸留実演用の和種ハッカを栽培。この時季、収穫とはさ掛けを行っている。
今年は春に雨が少なく、生育がやや遅れたものの、その後は持ち直し「草丈はやや低いが、収量は十分に確保できそう」と職員。
作業は16日に行われ、同協会の職員ら10人が刈り払い機や鎌でハッカを収穫。刈り取ったハッカを丁寧に束ねていき、「はさ木」と呼ばれる干場に隙間なく積み上げていった。
はさ掛け期間は2週間ほど。職員は「秋の風情を感じてもらいたい」と来館を呼び掛けている。 (理)