日本書道研究会総合展で最高賞

2025-10-23 掲載

(美幌町/文化)

美幌の遠藤 静月さん(85)

これからも上達目指す

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 美幌町内で書道に取り組む遠藤静月さん(85)が9月、日本書道研究会(札幌)の第39回総合展の一般部で最高賞の日本書道研究会賞を受賞した。20年目を迎える書道歴で、こつこつと積み上げてきた努力を実らせた。「書道はこれで良いということがない。これからも上達を目指したい」とあくなき向上心をのぞかせる。

 総合展一般部は182点の応募があった。遠藤さんは五言対句と呼ばれる漢詩「晝聞風有味 春盡雨無聲」(穏やかな日中に吹く風はおもむきがあり、夏になって音もなく雨が降る)を応募。羊毛筆がもつ柔らかい線質とダイナミックな線質を生かした。初の最高賞に「『まさかで賞』という感じ」とおどける。

 2006(平成18)年、65歳を過ぎて町内の書道教室に通い始めた。「05年に夫が他界し、時間ができたのがきっかけ。小学生の時、授業参観で自分の書道作品を見て喜んでくれた母親の顔が頭に残っていて、ずっと字を書くことが好きでした」と動機を語る。

 休まず教室に通い、自宅でも練習を重ねる。遠藤さんを指導する早川桂陵さん(46)は「講評では『良い線が出ていた』と評価されました。いつも手本に忠実に書こうと努力されている」、数年前まで指導していた横松静岳さん(86)も「頑張り屋さん。努力が実った」と書道への姿勢を評価する。

 三味線や民謡歴も長く、ミニバレーにも取り組む遠藤さん。「なんでも継続が力になると思っているので、体の続く限り上達を目指したい。受賞は励み。来年もまた応募したいです」と話している。 (浩)

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