
北見市は、財政健全化計画のアクションプランに基づくフロアーマネージャー業務の見直しに伴い、案内業務自動化、効率化を目的に、AI案内システム「AIコンシェルジュ」の実証事業を始めた。20日、市役所本庁舎1階西側入口付近に設置し、機能の説明やデモンストレーションを行った。
成人の背丈ほどあるシステムには大きなモニターがあり、人が近づくとカメラが自動的に顔を認証して話しかける仕組み。このほか、画面に触れるか話しかけても作動する。
市役所の手続き情報のほか、同市の観光スポットやおすすめの店なども紹介。知りたい内容は画面に向かって話すだけで確認できる。会話内容はチャット形式で画面に表示され、日本語のほか、英語や中国語、韓国語など5つの言語に対応。さらに、グーグルマップと連動しており、行きたい場所の確認にも役立つ。
手続き情報や観光スポット案内も
辻市長「気軽に使ってほしい」
このシステムを提供する(株)アイエンターの入江恭広代表取締役は「情報格差を減らしていきたい。ぜひお年寄りにも使っていただき、便利さを感じてほしい」と話した。
辻直孝市長は「市民の皆さんがより便利になればと思う。市役所に用事がない方も気軽に使ってほしい」と語った。
この実証事業は、市と同社との「ICT環境を活用した地方創生に係る連携協定」に基づき行われている。実施期間は、2027(令和9)年3月31日までで、今後は東側入口付近にも設置する予定だ。 (知)