
■2割超
本紙はこれまで、網走市内において減少する町内会について紹介してきた。町内会長をはじめ役員の担い手不足は深刻で、その背景の一つに「増える一人暮らしの高齢世帯」があることがわかった。
いったい、網走市内に一人暮らしのお年寄りは何人いるのだろうか?―。
5年に1回行われる国勢調査(国調)の最新データ(2020年の調査結果)によると、網走市内の65歳以上の人口は1万1259人。このうち一人暮らし世帯は2383人で21%を占めた。
調べてみると、網走市内において一人暮らし世帯の割合が20%を超えるようになったのは、15(平成27)年の国調からだった
■女性が男性の2倍
過去の国調結果による、65歳以上の人口に占める一人暮らし世帯の割合を見てみる。
10(平成22)年の一人暮らし世帯は1672人で、全体(65以上人口)の17・9%だった。
15(平成27)年調査では、一人暮らし世帯は2169人、割合は20・3%となり「20%」を超えた。
20(令和2)年国調の一人暮らし世帯2383人を男女別で見てみると、女性は1629人で男性(754人)の2倍だった。
同年の国調結果では、網走市においては65歳以上の男性の約7人に1人、女性は約4人に1人が一人暮らしということがわかった。
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20年国調では、65歳以上人口のうち約5人に1人が一人暮らしという実態が浮き彫りになった。次回は、一人暮らし高齢者が増え続けた場合のまちづくりの課題などを紹介する。