
置戸町と町自治連絡協議会主催の「まちづくり移動町長室」が11日にスタートした。今年度は14日までに深川正美町長が町内4地区に出向き、住民と地域課題を共有しながら意見を交わす。
初日は勝山と秋田の2地区で行われた。勝山では移動町長室として初めて日中に開かれ、地域住民ら20人が参加した。深川町長は、あいさつで「地域の方々が不便なく、みなさんからの声も取り入れながら町政を発展させていきたい」と述べた。
移動町長室では、全地区共通で「北見バス置戸勝山線とハイヤー利用料金助成事業」について町が説明した後、事前に各地区から出された要望事項に担当課職員が答えた。
勝山地区からは、町安住の勝山駐在所廃止後の建物について質問が上がった。勝山駐在所は来年4月に置戸駐在所に統合される計画で、建物の利活用について「町で具体的に活用する計画はないが、地域から購入などの具体的な要望があれば道警と協議を進める」と回答した。
また、カラスによる芝被害が深刻な勝山パークゴルフ場は、今年に引き続き来シーズンも芝の育成のため一部エリアを立ち入り禁止とする。こうした現状を踏まえ、今後のコース維持や利用について、町から意見を求められた住民達は「駐車場で車中泊をしている人もいる。一部をキャンプ場にするなど、ほかの使い道も考えてみては」「観光資源の観点から早急に対応してほしい」などと声を上げた。
移動町長室は今後、境野地区が13日(木)に境野公民館、置戸地区が14日(金)に中央公民館で開かれる。時間はいずれも午後6時半から。申し込み不要。 (理)