
北海道日本ハムファイターズ元選手で野球解説者の鶴岡慎也さんのトークライブが15日、大空町の大空地区河川防災ステーションで開かれた。大谷翔平選手(現ロサンゼルス・ドジャース)や日本ハムの来季の展望、ブレイクしそうな若手などを語った。
主催は北海道日本ハムファイターズ大空町後援会などでつくる実行委員会。町内外から132人が訪れた。
鶴岡さんは、今秋のドラフト会議で北海道関係選手の指名が過去最多の16人に上ったことに「昔から身体能力の高い子はいたと思うが、プロになるというイメージができなかったのかも。(日本ハムを)身近に見られるようになったのが大きい」と見解を述べた。
メジャーリーグで4度目のMVPを受賞した大谷選手の日本ハム時代について「練習でも試合を想定して、飛距離を出そうとするのでなく逆方向に打っていた」と回想した。
パ・リーグ2位に終わった今季の日本ハムについて、チームが日本シリーズに進出すれば4試合を解説する予定だったそうで「クライマックスシリーズ最終戦は『絶対勝て』と誰よりも思っていました」と笑わせた。
来季について「野球はやはり投手力。若く回復能力に優れる先発投手が他球団より多いファイターズはより機能する」と分析。自らも務めた捕手については「進藤(勇也選手)は捕手として必要なものを全て持っている。田宮(裕涼選手)も体が強くなった。ライバル同士が緊張感をもっているのでしばらく安泰」と評した。
ブレイクしそうな選手には、2024年ドラフト1位の二刀流、柴田獅子(れお)選手を挙げ「今季は投手だったが、打つ方も追いついてくる。3、4年後は主力」と予想した。
来場者の質問にも答えた。「受けた中で一番すごい投手は」の問いに「ダルビッシュ(有投手、現サンディエゴ・パドレス)、大谷(投手)は抜きで」と前置きし「直球はサファテ(投手、元ソフトバンク)、フォークは千賀(滉大投手、現ニューヨーク・メッツ)。スライダーは宮西(尚生投手)がすごかった」などと話した。
訪れた人は、提供される飲み物や軽食にあまり手をつけず、夢中でトークを楽しんでいた。 (浩)