
税をテーマに全国の中学生から募集した「中学生の『税についての作文』」(国税庁など主催)で、置戸中学校3年の尾崎カンナさんが札幌国税局長賞を受賞した。「しっかりとした立派な作文」だと、たたえられている。
スキーのアルペン競技を頑張る尾崎さん。中2の昨シーズンは全国中学校スキー大会の女子回転と大回転に出場したほか韓国で1月開催の第1回日韓中少年冬季スポーツ交流事業の日本代表(全国で8人)に選抜された。
「税の力は金メダル」と題した作文は「物騒な世の中でもオリンピックの開催中は明るいニュースが日々舞い込み、元気が出る映像や温かい言葉が次々とあふれだす」で始まり「しかし、成績を残せなかった選手に対しては『税金泥棒』などと批判的な言葉をぶつける人もいる」と最近の風潮に疑問符を投げかける。
振り返って自分に当てはめると「初めての海外派遣だったが、遠征費の自己負担がほとんどなかったことに驚いた」と続け「国や関係団体の支援により、貴重な経験をさせてもらった」と感謝する。
その上で「私たちにできることは、選手にプレッシャーをかけることではなく、がんばってきてくれ!と税金で経験を積ませることである」とまとめる。
表彰状を受けとり、尾崎さんは「税がテーマだったけれど、よくわからないことが多かった。でも自分の好きなものにあてはめることで少し近くなった」と出稿当初にふれ、書き終えて「納税することで、夢が叶うことを知ることができた」と自分の成長を語る。
作文の最後は「私はそんな税の力に金メダル以上の価値があると思っている。」と結んでいる。 (寒)