
コンテストは13日に愛知県で開かれる。地区大会を勝ち抜いた小中学生40チームが出場し、モーターなどで駆動させる「からくり機構」を使った作品とパフォーマンスを競うもので、同クラブの全国出場は今年で7年連続となる。
3人の作品名は「都会のくまさん」。クマによる人身被害や事故についてクマ目線で問題をとらえ、自分達が行動すべきことは何かを、見る人に訴える内容だ。ゴミステーションをあさるクマの動きや、都会から豊かな自然の森への場面転換を、輪ゴムやモーター、糸を使ったからくり装置で再現している。パフォーマンスの中にダジャレを交えることで、シリアスな内容も明るく楽しく伝わるよう工夫を凝らしている。
リーダーの小田くんは美術的な造形、井上くんはからくりの基盤、谷口さんはパフォーマンスのシナリオ構成を担当するなど、役割を分担しながら作品の完成度を高めてきた3人。
全国コンテストに向け、谷口さんは「からくりの良さやパフォーマンスのダジャレなど、すべてを生かせる発表にしたい」、井上くんは「見ている人に少しでもクマ問題を伝えてきたい」と話す。小田くんも「入賞を狙えると思っています。自然環境や野生動物が置かれている現状を楽しく堂々と伝えてきたい」と意気込んでいる。 (理)