
同会議は、若手農業者が一堂に会し、農業技術や経営改善の取り組みを発表する場。南さんは全道大会のプロジェクト発表で、牛舎内の送風機の設置方法を見直し、乳牛の暑熱ストレスを軽減する取り組みを紹介。畜産経営部門で最優秀賞を受賞し、全国大会に推薦された。
プロジェクトでは、牛2~3頭に1台の割合で風が当たるよう配置を工夫し、牛体周辺の風速向上を図った。設置前の2023年度と見直し後の25年度を比較すると、牛体前後で測定した風速は秒速0・8~1・5㍍から1・4~2・4㍍に向上した。牛の体感温度は秒速1㍍で6度下がるとも言われ、「夏場の採食量や乳量の落ち込みが抑えられた」という。
その結果、暑さの影響がでやすい8、9月の乳量回復が早まり、6~9月の出荷乳量は約10%増加した。乳脂肪量の向上もみられ、生乳単価の向上にもつながる可能性があるとした。
また、同研究部会の副部長を務める南さんは、部会として会員の牛舎20戸で風速調査を実施。全体的に風速が弱い傾向にあることが分かったという。牛舎の造りによって有効な対策は異なるが、優良事例の情報を共有しながら、部会事業のマンネリ化解消と交流の活性化につなげたい考えだ。
南さんは「JAや普及センターなど関係機関の協力でプロジェクトに取り組むことができた。訓子府の酪農家の意見や思いが、何か一つでも伝われば」と話している。 (理)