■代表者会議
事の発端は今年6月、当時の議長だった平賀氏が男性市民から届いた各議員宛ての手紙(平賀氏の過去の行動を告発した内容)を、会派代表者会議に諮ることなく返却することを決めたことだ。また、平賀氏はチラシを通じて、男性市民の手紙は「事実無根」などと訴えたほか、非公開である会派代表者会議の内容を「連綿と記載された」(問責決議文より)。
手紙問題が発生後、網走市議会は平賀氏の行動、民主市民ネットの対応を問題視。数回にわたって会派代表者を開き、当時の民主市民ネット代表の山田庫司郎氏に直接、適切に対応するよう求めてきた。
一方で男性市民は、各会派の代表者(6人)に平賀氏の対応についての見解を求める手紙を送ったが、「民主市民ネットからは明確な答えはなかった」(男性)。
■最終判断
11月下旬、網走市議会は全員協議会に男性市民を招へいし、手紙の内容の信ぴょう性などについて説明を求めた。男性の説明を踏まえた上で、適正な対応を求めてきた他会派や他議員の要望に応じない平賀氏、民主市民ネットに対して問責決議案を提案することを申し合わせた。
2日に行われた問責決議案の採決前、議場の山田氏は発言を求めたが、他議員の賛成を得られず〝却下〟された。中堅議員は「これまでの会派代表者会議などで議論は尽くされたはず」と話していた。
問責決議では、平賀氏に対して「自身の正当性を主張するならば~中略~真実を明らかにすることが、市民の信頼に応える誠実な対応であり、議員としての説明責任を果たす唯一の道」とした。
手紙を書いた男性市民は「平賀氏からはいまだに手紙を返却した理由などの説明を受けていない。残念です」と話していた。