
寒気がとどまった影響で北見では17~19日の3日間、最低気温がマイナス20度を下回る厳しい寒さが続いた。12月にマイナス20度以下が3日間続くのは北見の観測史上、1976年以来49年ぶり2回目。寒冷地とはいえ1月、2月とは違い12月に冷え込むのは珍しい。
最低気温が17日はマイナス20・5度、18日が同20・7度、19日が同21・3度と続いた。
北見で毎年12月に最低気温がマイナス20度以下になった日数を調べると、観測開始以来50年間でゼロ日だった年が35回で最も多く70%に上る。なかでも2006年12月はマイナス15度に達した日もないように厳寒が代名詞の北見だが、さすがに年内はそう寒くないのが例年のよう。
次いで、マイナス20度以下が12月の1カ月に1日だけあった年が8回、2日と3日がそれぞれ2回で、ここまでで94%に達する。
今年は12月13日にもマイナス20・3度を観測しておりマイナス20度以下は合わせて4回。2016年に5回、17年に7回を観測しており、それに次いで今年はすでに3番目に多い寒い年となっている。
2015年にアメダス観測施設の地域観測所が、市街地から郊外の北見市広郷に移設されたことで観測記録の低温傾向が若干あることは認めるところ。それにしても近年は夏の暑さも際立っており、設置場所や温暖化などだけでは表せられない気象変動が背景にあるのかもしれない。 (寒)