
歩道や路側帯の雪を地下の「流雪溝」に投入して除排雪する、置戸町独自の雪対策が今冬も行われている。うず高く積もった雪山が町民の手で、次々と処理されている。
市街地に4ルートの水路を張り巡らせ、地下約2㍍にある管を水が勢いよく流れている。住民は路側帯に設けられた投雪桝にスノーダンプなどで雪を投げ入れる。街並みの縁を縫うように流れる常呂川の上流域と下流域の高低差を利用している。
同時に投雪すると、水路が詰まるので利用できる時間を分けている。大通りで作業していた町民に聞くと、流雪溝は1日3回利用でき、昼間は1回あたり30分間。夫婦で力を合わせて排雪していた。
12月としては珍しい大雪だが、町はいつでも流雪溝を稼働できる態勢を整えていた。町民は「3日ぐらい掛かるかな」と話し、年末年始に向けてきれいな街並みへとせっせと動いていた。(寒)