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連載 北方領土元島民2世の思い (3)

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2019/03/26掲載(北見市/本紙連載)

近くて遠いふるさとの島

50キロ先のふるさとに行くまで29時間
海域外の洋上で一夜を明かし

小型艇を使いカフェノツ浜に上陸(2016年7月27日)

小型艇を使いカフェノツ浜に上陸(2016年7月27日)

平成28年(2016年)7月、志発(シボツ)島への自由訪問が実現した。島を訪問したのは志発島の元島民と配偶者、2世とその配偶者、3世合わせて52人と、外務省、内閣府、通訳、医師ら11人。

 訪問団員を乗せた船「えとぴりか」(1124トン、定員84人)が7月26日午前9時過ぎ、根室港を出航した。船は入域手続きをするため、国後島の古釜布(フルカマップ)に向かった。午後零時40分から、入域手続きが始まったが、手続きがうまく行かず、船は海域から出て洋上で待機するよう命じられた。

 洋上で一夜を明かした一行は、翌27日の午前中に手続きを終え、志発島に向かった。一行は島の近くで船を降り、小型の船「えとぴりかII」に乗り換えて志発島に向かい、カフェノツ浜から上陸した。えとぴりかIIは定員が少ないため、洋上のえとぴりかと島の間を3往復して、全員を上陸させたのは午後3時20分。

 海が荒れ、自由訪問の出航を断念してから1年、待ち。1年越しで根室港を出航してから、直線で約50キロしか離れていないふるさとの島に到着するまで29時間を要した。

 一行は、浜の近くにある「カフェノツ墓地」で慰霊祭を行った。この後、トッカリイソ、トッカリムイなどに住んでいた元島民は、えとぴりかIIに乗ってふるさとの地に向かった。すでに午後4時になろうとしていた。

 元島民と家族達が島の視察を終え、全員が船に戻ったのは午後6時半過ぎだった。

  -つづく-(粟)

 

志発島上陸までの航路

志発島上陸までの航路