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連載 ホタテ貝殻由来の土壌改良剤 (上)

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2019/08/19掲載(北見市/社会・本誌連載)

粒体化開発の裏話
天の時、人の和…製品化は奇跡的

 ホタテの貝殻を原材料とした畑の土壌改良剤の粒体化に初めて成功した、北見工業大学工学部教授の大野智也氏(42)。地産地消でエコなこの開発は、第1次産業地帯に立地する同大として地域貢献の拡大をめざし昨年発足したオホーツク農林水産工学連携研究推進センターの実用化研究第1弾となった。大野氏は「成功の陰には、私だけではない複数の関係者の存在があってのこと。製品化にたどりついたのは奇跡的でもあった。まさに天の時、人の和によるもの」と裏話を打ち明ける。3回連載。

北見工大・大野 智也教授
地域から求められる粒体化製品の開発
大学と地域の橋渡し役も活躍

記者発表の席で大野教授(左)と米山専務(右)

記者発表の席で大野教授(左)と米山専務(右)

 粉体工学をベースに粉体工学会で実績を挙げ、粉体粉末冶金協会にも籍を置き「液相法によるナノ粒子表面へのコーティング」などの論文で知られる大野氏。新たな電池の研究は今や、世界的にも注目の的になっている。

 研究室での研究に没頭する大野氏に2年前、地域の一次産業から白羽の矢が立った。

 間に入ったのは沼津高専元副校長で2016年4月に2年間の期限付きで北見工大学長補佐に就任した、男性。着任早々、大学と地域を結ぶコーディネーターとしてリーダーシップを発揮する。

 北見市常呂でホタテ貝殻を活用した粉末の土壌改良剤の製造を40年にわたり手がける3セクの(株)常呂町産業振興公社は、若手農業経営者らから「ホタテ貝殻の製品も粒体化してほしい」と、扱いやすい粒体化製品の開発を求められていた。ほかの肥料製品の多くが粒体になるなか、改良が課題だった。また有機栽培が脚光を浴びるなか、有機質のホタテ貝殻に由来する土壌改良剤への期待も高まっていた。

 同公社で対応を任される「米山茂樹専務はこの課題について当時、けっこう真剣に悩んでいたようです」と大野教授は振り返る。

  <つづく>(寒)