現最終処分場は「あと4年で満杯」
新処分場供用開始は最短6年
■無理な計画
現在の最終処分場は、2032年まで利用する計画だった。しかし、生ごみの100%たい肥化など、実現困難な目標値を計画に盛り込んだことなどから、最終処分場は「あと4年」で満杯となる事態に陥った。
市はこうした危機的状況を踏まえ、最終処分場の延命に向けた検討事項をまとめた。議会での議決案件も含まれるため、「決定」ではなく「検討」としている。
6策すべて達成で実現可能
■ロスタイム
市が示した延命策は、次の通りだ。
①生ごみたい肥化率維持・向上
②新たな破砕機の導入
③紙おむつの処理
④市民への分別協力
⑤処分場の覆土量の削減
⑥最終処分場の埋め立て容量の増加変更
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市はこれらの延命化策を実行し、現在の最終処分場の供用期間を、新たな最終処分場の工事完了までの2027年までに延ばさなければならない。
最新調査による最終処分場の供用期間は、2026年までの「あと4年」。市がまとめた延命策すべてを構想通りに進められれば、「『あと4年』から1年でも長く延ばせるはず」(市の担当者)としている。
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地元業者は、現在の最終処分場は「あと2年3カ月で満杯」とする。〝待ったなし〟の危機的状況だ。
市は〝ロスタイム〟の中での「失敗は許されない延命策」に取り組むことになる。