進む中学校部活動の地域移行 ㊦

2023-08-16 掲載

(北見市/教育)

北見市内中学校の現状は

平日、休日問わず一貫体制で移行を

細川主幹(左)とコーディネーターの田巻さん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
細川主幹(左)とコーディネーターの田巻さん

【北見市の進め方】

 スポーツ庁と文化庁は2023年度から25年度までの3年間を部活動地域移行の「改革推進期間」と位置づけ、休日の部活動を段階的に地域のクラブや少年団などに移行する方向性を示している。

今年度、担当主幹とコーディネーターを配置
2024年度、可能な部活動から移行開始

 北見市は昨年度、教育委員会や校長会、スポーツ、文化団体などで構成するプロジェクトチームを設置。今年度は市教委学校教育部に部活動地域移行主幹の細川敏明さん、元教員の田巻司史さんをコーディネーターとして配置。中体連の各専門委員会やスポーツ協会、文化連盟などとの打ち合わせやアンケート調査などを行った上で、24年度からは可能な部活動から地域移行を進めていく考え。

既存の少年団など受け皿に
部活動として残る種目も

【移行先は】

 市は休日と平日を合わせて地域移行させる考えで、細川主幹は「休日のみを移行させた場合、平日と休日で指導方針などが変わる可能性がある」とし、平日、休日を問わず一貫した体制での移行を視野に入れる。

 移行先としては、新たなクラブを立ち上げるのはハードルが高く、既存の少年団などの受け入れを視野に入れる。すべての部活動が移行するわけではなく、部活動として残る種目と地域移行する種目が併存する状況になる見通しだ。

 2人は部活動の専門委員会や少年団などから聞き取りを行い、それぞれの意向や現状などの把握に努めている。「現場として様々な考えはあるかと思うが、地域移行の流れについてはおおむね理解していただいていると受け止めている」と語る。

【拠点校部活動方式とは】

 このほか部活動の地域移行とは別に、通学区域の中学校に希望する運動部がない場合、拠点校として指定された学校の部活動に参加できる「拠点校部活動」方式の採用も検討している。(柏)

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