日本甜菜製糖美幌製糖所が6日、今季の製糖作業を開始した。町内外から続々とビートが大型トラックで運び込まれ、一気に活気を帯びている。
前年度より2日早い操業開始。23年度は、美幌町をはじめ津別町、北見市常呂町などの農家計491戸で栽培されたビート約35万㌧を受け入れ、約5万㌧の砂糖を生産する。受け入れは22年度に比べ約3万5千㌧、砂糖生産量は約1万㌧減る見通しという。
製糖所によると、今年のビート栽培は7月までおむむね順調だったが、8月以降の猛暑による高温障がいが懸念されているという。
操業は来年1月下旬までを予定し、従業員、請負作業者など合わせて最大300人体制で24時間操業する。ピーク時には一日にトラック700台分のビートを受け入れる。
製糖所には、すでにビートを積んだトラックが次々に到着。ビートビン」と呼ばれる設備にはビートが山のように並び、洗浄などを経て工場内に運び込まれている。
寺山佳之所長は「面積が減り、甜菜を取り巻く環境は厳しいが、安心安全な砂糖をお届けする使命は変わらない。安全第一で操業したい」と話した。(浩)