網走開発建設部や管内の行政機関などで構成する北海道一級河川環境保全連絡協議会・網走地方部会は25日、常呂川と訓子府川の合流点周辺で水質事故対策訓練を実施した。
同協議会は油類の河川流出などに備えて網走川、常呂川、湧別川、渚滑川のいずれかで毎年、訓練を実施している。今回は、常呂川支流の訓子府川の水面に油膜が確認された想定で訓練を実施。同建設部やオホーツク総合振興局、関係市町から約40人が参加した。
北見河川事務所の前北賀則所長は「冬は灯油に起因する事故発生が懸念される。事故発生に備えた連絡体制の確認と住民への啓発をお願いしたい」と挨拶。昨年度、管内では4件(網走川3件、常呂川1件)の水質事故が発生。今年度はすでに7件(網走川2件、常呂川4件、湧別川1件)発生しているという。
参加者は川の両岸に杭をうち、オイルフェンスを渡して油の流下を防止し、油に見立てたカラーボールを吸着マットで回収する訓練に取り組んだ。
このほか油分などの簡易水質調査の実演も行われ、水質事故を防ぐための手順を確認した。(柏)