介護職員不足 北見市内でも深刻化

2023-12-01 掲載

(北見市/社会)

高齢化も進行

 全道的に介護職員が不足する中、北見市内でも介護人材の不足が次第に深刻化。利用者の受け入れを減らす事業所や運営休止に追い込まれる事業所も散見されるという。

施設やサービスを休止・閉鎖する事業所が散見
希望する施設、日時に利用受けられない事態も

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 市内では高齢化率の上昇に伴い要介護者認定者数(要支援1~要介護5)が増加。2018年度は7764人だったが、25年度には8774人に増える見通しだ。一方、介護保険事業所の従事者数は近年、減少傾向が見られ、人材不足が加速している。

 北見公共職業安定所によると、介護職を含む「医療・福祉業」分野の求人は求人全体に占めるウエートが高く、ここ数年は若手を中心に雇用確保が難しい状況が続いているという。

 市介護福祉課によると、職員不足により受け入れ人数を減らしている事業所や施設運営・サービスの休止・廃止を余儀なくされる事業所も目立ち始めている。同課は「通所・訪問介護では、利用者が希望する施設や希望日に利用できない、空き待ちをしなければならないことも少なくない」と語る。

 また「60代、70代でヘルパーとして働く人もおり、職員の高齢化が進行。今後は特に若い人材が必要で、介護職の大切さややりがいに関心を持ってほしい」と呼びかけている。

16日に介護セミナー

 北見市と北見市社会福祉協議会主催の介護セミナー「私が介護を選ぶワケ」が16日(土)午後1時半から、北見市立中央図書館で開かれる。参加無料。

 講師はモデルで介護福祉士の資格を持つ上条百里奈さん。介護の現場に従事しながら白梅学園大学で嘱託研究員兼非常勤講師を務める。また介護現場の労働環境、労働生産性について研究し、日本介護学会で「介護福祉施設における労働生産性とその損失要因」を発表した。

 セミナーは小学5年生以上が対象で、オンライでの視聴も可能。

 問い合わせは市介護福祉課(0157-25-1144)へ。申込みはQRコードから。(柏)

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