■加入率
市町連のアンケート調査は、市内にある197町内会を対象に実施し、117町内会からの回答があった(回答率59・4%)。約30の質問を用意し、主に選択方式で答えてもらった。同様の調査は、2014(平成26)年にも実施している。
アンケートに回答した町内会ごとの加入率を調べたところ、「100%」は23%と4分の1以下であることがわかった。前回調査より7ポイント減少した。
加入率「80%以上」が最も多く41%(前回40%)、次いで「50%以上」24%(同18%)、「50%以下」11%(同12%)となっている。
本紙取材によると、市内全体の町内会加入率(3月末時点)は、16(平成28)年の64・6%に対し、24(令和6)年は59・7%。過去10年で初めて60%台を割込み、今後も減少を続けることが予想される。
10年前と比べ、町内会長の〝悩み〟変わらず
■傾向
アンケートでは、町内会長の〝日ごろの悩み〟についても尋ねている。
最も多い回答が「役員のなり手がいない」(27・9%)で、「役員の高齢化」(22・7%)、「活動への参加者がいない」(15・5%)などと続く。こうした傾向は、前回調査とさほど変わらず、市には人口減少社会を見据えた解決策について、関係団体と議論を重ねることが求められている。
一方、「その他の回答」では、前回調査と異なる傾向がみられた。
例えば、今回調査では「外国人研修生が入居しているが、活動参加させるのが今の悩みです」との声が寄せられた。市によると、市内には約500人の外国人が居住している。このうち、技能実習生として来網した約40人は、大曲地区の市営住宅1棟で生活している実態がある。
―・―・―・― 次回は、町内会の〝衰退〟に伴い、網走で顕著化しつつある問題などについて紹介する。