常呂高校の1日防災学校がこのほど、同校で開かれた。生徒や教職員と地域住民も参加し、いざという時のための知識などを学んだ。
市常呂総合支所防災推進主幹の工藤豊さんと防災担当総務係長の青山準也さんが「常呂町ハザードマップと災害時の対応について」と題して講話。
工藤さんは、過去の大雨や地震によるブラックアウトなど、北海道の災害をあげ、「自分の命は自分で守る自助、地域で助け合う共助、行政の支援による公助」が大切で「いざという時に備え、適切な行動が取れるように日ごろから防災を意識することが大事」と呼びかけた。
青山さんは北見市で過去に起きた災害を例に「災害が起きる前に備えることが大切」とハザードマップの見方などを説明した。
ワークショップでは、参加者がグループに分かれ、夜から次の日にかけて大雨による避難前と避難してからの自分の動きなどを付箋紙で紙に張り出した。生徒達はスマホでの情報収集や家族の安全確認、周囲への声掛けなど、自分にできることを一つひとつあげていき、発表(写真右)。段ボールベッドを実際に組み立てての避難所体験も行った。
非常食調理にも挑戦し、グループごとに、材料をポリ袋に入れ、お湯に入れて作るカレーライスや蒸しパン、ゼリーを体験。自分達で作ったカレーなどを試食した3年生の女子生徒は「火が通っているかどうか分からないので、お湯に入れておくタイミングが難しかったです」と話していた。(菊)