利用者目線で課題を指摘

2023-12-19 掲載

(北見市/社会)

北見市ワンストップ窓口
若手職員が体験し報告

 北見市の若手職員が、市役所本庁舎の窓口利用体験調査の検証結果を発表する庁内報告会が15日に行われた。市が実践する「書かないワンストップ窓口」について、利用者の目線に立った〝気づき〟や改善策を提言した。

1カ所完結の利便性は実感
かえって待ち時間長くも
キャッシュレスは2階が対応せず不便

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 市の課長職で構成するワンストップサービス運用会議は11月、書かないワンストップ窓口」の課題抽出と若手職員の研修を兼ねた「窓口利用体験調査」を11年ぶりに実施。採用後1、2年の若手職員ら22人が参加し、4つのグループに分かれて「証明書取得」「転入」などに関する各種手続きを本庁舎で体験した。

 報告会では、各グループが体験をもとに考察した課題や改善策などを発表。市の書かないワンストップ窓口は、来庁者が申請書に記入することなく各種手続きが行えるほか、複数の用件を1カ所で完結させる仕組み。

 職員からは「ワンストップの利便性を実感した」との意見があがる一方、「ワンストップは窓口移動が少なく便利だが、かえって待ち時間が長くなったり、今何の手続きをしているのか分からず不安に感じる場合がある」との指摘があった。

 このほかキャッシュレス対応について「1階は対応しているが2階は対応しておらず不便」「2カ所目の窓口で再度同じことを聞かれ、引き継ぎ不足を感じた」「用紙1枚ですべての手続きができるようになると便利」など様々な指摘や提言が聞かれた。

 市民環境部参事で同運用会議座長の川島佳子さんは「すぐに実行できるもの、検討可能なものなど、気づきの多い報告会になった。これからひとつずつ形にしていけるよう庁内で調整していきたい」としている。   (柏)

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