市の課長職で構成するワンストップサービス運用会議は11月、書かないワンストップ窓口」の課題抽出と若手職員の研修を兼ねた「窓口利用体験調査」を11年ぶりに実施。採用後1、2年の若手職員ら22人が参加し、4つのグループに分かれて「証明書取得」「転入」などに関する各種手続きを本庁舎で体験した。
報告会では、各グループが体験をもとに考察した課題や改善策などを発表。市の書かないワンストップ窓口は、来庁者が申請書に記入することなく各種手続きが行えるほか、複数の用件を1カ所で完結させる仕組み。
職員からは「ワンストップの利便性を実感した」との意見があがる一方、「ワンストップは窓口移動が少なく便利だが、かえって待ち時間が長くなったり、今何の手続きをしているのか分からず不安に感じる場合がある」との指摘があった。
このほかキャッシュレス対応について「1階は対応しているが2階は対応しておらず不便」「2カ所目の窓口で再度同じことを聞かれ、引き継ぎ不足を感じた」「用紙1枚ですべての手続きができるようになると便利」など様々な指摘や提言が聞かれた。
市民環境部参事で同運用会議座長の川島佳子さんは「すぐに実行できるもの、検討可能なものなど、気づきの多い報告会になった。これからひとつずつ形にしていけるよう庁内で調整していきたい」としている。 (柏)