北見市役所が実践する「書かないワンストップ窓口」の課題抽出と若手職員の研修を兼ねた「窓口利用体験調査」が10~16日、市役所本庁舎で行われた。
市の書かないワンストップ窓口は、来庁者が申請書に記入することなく各種手続きができ、複数の用件を1カ所で完結させる仕組み。全国の自治体で北見方式の窓口システムを採用する動きが広がっており、「日本DX大賞2023」(実行委主催)で大賞に次ぐ優秀賞を受賞するなど注目を集めている。
2012年以来11年ぶり、新庁舎完成後は初となる同調査には採用後1、2年の若手職員ら22人が参加。4つのグループに分かれ、それぞれ「住民票取得」「死亡届」などに関連する各種手続きを想定した。
14日の「転入手続き」に関する調査(写真)には6人が参加。職員2人が夫婦役となり、各窓口で家族や愛犬に関する各種手続きを体験した。他の4人は窓口のやり取りを記録したり、所要時間の測定などを行った。
調査メンバーは12月中旬、庁内組織のワンストップサービス運用会議で成果を発表。今後の業務改善に役立てられる。(柏)