北見地区暴力追放推進協議会(田巻秀隆会長)の暴力追放研修会が15日、北見市民会館で開かれ、北見警察署刑事・生活安全官の吉野剛宏氏が最近の暴力団情勢について講演した。
吉野氏は「1992年に暴力団対策法が施行されて以降、暴力団の構成員は約9万人から2万2400人に減少したが、いまだに25の暴力団が存在し、準暴力団や半グレと呼ばれる組織犯罪集団を配下に置いて活動している」と指摘。「近年はSNSを通じて高額報酬をえさに闇バイトを募り、若者を特殊詐欺などに加担させている」とした。
また「北見地方には現在、暴力団事務所は存在しないが、誰でも被害者になる可能性があり、暴力団の恐ろしさを若い世代に伝えてほしい」と求めた。
50人ほどの市民が真剣に耳を方向け、講演後は暴力団への対処方法を学ぶDVDの上映も行われた。 (柏)