昼は特殊詐欺防止など訴え
伝説的プロレスラーの藤波辰爾さんが6日、美幌町を訪れた。美幌警察署一日署長として特殊詐欺防止などを呼びかけた後、夜は北都プロレスに参戦して観客を大いに盛り上げた。
藤波さんは1971(昭和46)年にデビュー。新日本プロレスで長く活躍し、53年を経た現在も現役を続け、ファンを魅了し続けている。
6日は美幌プロレス愛好会BWFの招きで来町。髙田良一署長が警察署で「得意のドラゴン殺法で世にはびこる悪をたたいていただきたい」と藤波さんに委嘱状を手渡した。
美幌を訪れるのは数十年ぶりという藤波さんは「制服を着て身震いするような思い。何かのお役に立てれば」と話し、開催中の美幌ふるさと祭りのステージに立ち、寸劇も交えながら特殊詐欺やヒグマ被害への注意、道警が推進する「ハンドサインでとストップ運動」の励行などを来場者に呼びかけた。
夜はリングで躍動
BWF永澤代表「熱い声援に感無量」
夜は、BWFが美幌神社秋季例大祭に合わせて境内で開いた北都プロレスによる「まちおこし奉納プロレス」に参戦。往年の得意技ドラゴン・スクリューや、ドラゴン・スリーパー・ホールド(飛龍裸絞め)を決めて勝利した。
藤波さんの参戦もあり、会場は例年以上の観客が詰めかけた。「ドーラーゴンッ!」と藤波さんのニックネームを何度もコールしてレジェンドの戦いぶりをたたえていた。
BWFの永澤寛樹代表は「こんなに多くのお客さまが来て、レスラーの皆さんに熱い声援を送っていただき感無量。今後も頑張って活動したい」と話した。(浩)