地域移行は、生徒数の減少で学校単位の部活動が成立しづらくなっていることや、教員の長時間勤務、指導者不足などに対応するため、国が推進の方針を示している。
町教委はまず、生徒の活動環境を確保するため拠点校方式を導入。将来的には、協議会の設置を経て休日に地域のクラブなどに委ねる形にし、最終的には平日も委ねる形を段階的に目指していくとしている。
女子バスケ、サッカー、野球の3部は11月現在、美幌中学校の部員が競技に必要な人数に達しておらず、24度も単独の編成ができない可能性があるため、拠点校方式を導入する。拠点校はいずれも北中学校とし、美幌中の生徒は北中で練習する。
説明会には保護者、指導者、町民ら約50人が参加。町教委が地域移行、拠点校方式について説明した。
美幌中の部員少なく単独編成難しく
拠点校・北中への移動・送迎などにも質疑
サッカー協会の役員は「練習場所が北中だと、美幌中のグラウンドは大きく空いてしまう。美幌中で練習することはできないか」と質問。町教委は「バランスは今後考えなければならない」と答えた。
津別中との活動も「拒まず」
北中野球部の保護者は「いま北中、美幌中、津別中で合同チームを組んでいるが、今後はどうなるのか」と質問。町教委は「津別町教委の判断によるが、(ともに拠点校方式で活動するのに)拒むものは何もない」とした。
美幌中野球部顧問は「子どもたちを指導したいという気持ちがあるが、(拠点校でないと)指導はできなくなるのか」と質問。町教委は「規則ではできないことになっているが、教えたいという気持ちを大事にし、方策を考えたい」と返答した。
このほか、拠点校への移動や送迎などについても盛んに質疑が行われた。(浩)