北見市教委は、中学校の部活動の地域移行に向けた実証事業として「スポーツ・文化体験会」を18日から実施している。来年2月まで、市内で活動するスポーツおよび文化団体が小学5年から中学3年生を対象にバスケ、トランポリン、合唱、和太鼓など多様な体験機会を提供する。
国は2023~25年度の3年間を部活動地域移行の「改革推進期間」と位置付けており、市はその方針に基づき段階的に地域移行を進めている。
18日は市勤労青少年ホーム体育館で北見西地区ミニバス少年団が受け皿となり、経験者を対象にしたバスケットボール教室が開かれた。光西中学校のバスケ部に所属する1年生3人が参加し、団員達とともにドリブルでディフェンスを抜いてゴールを目指す「ドライブ」の練習などを行った。
体験会を終え、同団の小野直和コーチは「少年団の対象を中学生まで拡大する形になれば、人数によってはこれまで通りの指導ができるか、やや不安に感じる」と率直な思いを口にし、「子ども達のスポーツ機会が制限されることのないよう地域移行を進めてほしい」と話していた。
市は12月に保護者向けの説明会を開くことにしている。(理)