オホーツク地区サッカー協会は北見市出身のJ1アビスパ福岡DF・奈良竜樹選手(30)を迎えて、トークイベントを昨年12月27日、北見市民会館で開催した。小・中学、高校生合わせて137人が参加した。
質疑応答形式で、この1年のエピソードについて奈良選手は「プロのサッカー選手にな
って初めてキャプテンをやったこと」を挙げ、「これまでは自分がよければよかったのが、周りに与える影響やチ
ームのことを考えるようになって、30歳になるチャレンジでもあったが、人間的に成長できるきっかけになった」と振り返った。
プロで初キャプテン務めた体験など語り
児童らの質問に優しくアドバイスも
北見にいた時の思い出の質問には「近くの公園で毎日、みんなとボールを蹴っているのが楽しかった」。
小学4年生は「どうやったらうまくなれますか」と質問。「上手下手は今の時点では大事でないと思う。それよりサッカーが好きで、自分の良さ特長を伸ばすことが大切です」と優しくアドバイスした。
この日のトークイベントを振り返って、奈良選手は「ここ北見は僕がサッカーを始めた原点。みんなと同じように、ただサッカーが好きな選手だった。日本の北の端のほうであ
っても、意識しだいで上に行ける。夢をもち、一緒にプレーできる日を楽しみに、自分も頑張ってまだまだサッカ
ー続けていく。勉強も頑張って」とメッセージを語った。
サインや写真撮影に応じ、小学生は大事そうに持ち帰った。(寒)
「奈良 竜樹基金」活用し インク式ライン引き購入へ
オホーツク地区サッカー協会
オホーツク地区サッカー協会は、積み立ててきた「奈良竜樹基金」の中から、インク式ライン引き1台を購入することを決めた。
J1アビスパ福岡の奈良選手が5年ほど前から毎年10万円をお世話になったオホーツク地区サッカ ー協会に寄付し、同協会は基金として積み立てている。
全道大会では主流になっているインク式ライン引きを購入し、モイワスポーツワールドなどで活用する。
奈良選手の北見小泉中当時のサッカー部顧問で同協会の國田英一郎副会長は「奈良選手の好意をありがたく活用させてもらいます」と感謝している。(寒)