同大会は30歳以上の選手が対象で、日本人と外国人を合わせて約760人が出場。かつての全日本クラスなど強豪ひしめく高レベルの大会だ。
全日本柔道形競技大会に数多く出場し、昨年12月に香港で開かれた国際大会・形競技で金メダルを獲得するなど実績十分の中澤ペア。今大会は、形競技「極の形」部門に出場し、2位以下を大きく引き離して優勝。2人は「点数的には満足できるものではなかった」と語り、4月の全日本予選ではさらなる活躍を誓う。
兄の伸一さんはこのほか「自分自身の集大成として出場を決めた」と、8㌔の減量に取り組み組手競技にも参戦。1、2回戦を突破して準決勝に進出し、昨年のチャンピオン、林栄選手(東京都)と対戦したが、惜しくも敗れ3位となった。
形と組手で2つのメダル獲得の快挙に「自分自身でもびっくり」。しかしダブル金メダルまであと一歩に迫っていただけに、悔しさもにじませる。
伸一さんは「ぜひ次の人にも挑戦してほしい」と後進にエールを送っている。(柏)