地域資源を生かしたまちづくりについて考える第44回「まちを語る集い」(実行委主催)が23日、北見市常呂町多目的研修センターで開かれた。「地域のちからで笑顔をふやす」をテーマに、地元住民ら70人が基調講演と事例発表に耳を傾けた。
基調講演ではNPO法人全国移動サービスネットワーク副理事長の河崎民子さんが「住民互助による高齢者の移動・外出支援について」と題して、全国の事例と法制度について説明した。
河崎さんは各地の事例を紹介する中で「高齢者や地域の今の課題は、数年後の自分事としてとらえ、自分達が使える仕組みとして今からできることを考える。こうした姿勢が大事」と訴えた。
また、住民ボランティアによる移動支援を始める際にハードルとなる、事故などの万が一の備えとして、運転講習の受講や移動サービス専用保険への加入、利用申込書に事故の際の補償について記載することなどを説明した。
最後に「互助活動による移動支援をみんなでつくるということは、利用者と担い手双方の介護予防や地域づくりにつながります」と、住民参加で地域課題に向き合うメリットにも触れた。
このほか、高齢者相談支援センター常呂や常呂高校など5つの事例発表も行われた。(理)