■15分遅れて
村椿氏は同議会・文教民生委員会の副委員長を務める。同日の文教民生委員会は午前10時の開会だったが、約15分遅れて出席。遅刻することは事前に伝えていなかった。
同市議会のルールでは、文教民生委員会のような常任委員会は委員1人が遅刻しても開会できる。同日の同委員会も予定通りに開会し、委員会全体の審議に大きな影響はなかった。
遅刻した理由について、村椿氏は本紙取材に「当日早朝に電話依頼のあった市民の生活相談に応じていたら文教民生委員会の開会時間を忘れてしまった。市民の信頼と期待を裏切ってしまった」と応じた。
機関紙に謝罪文
■共産党の対応
村椿氏が文教民生委員会を遅刻した当日(2月26日)の夜、日本共産党網走市委員会は緊急会議を開催。遅刻の原因と今後の対策などについて、同委員会メンバーのほか地域支部長が加わり議論を重ねた。
この夜の会合では、同委員会が発行する機関紙「民報あばしり」に村椿氏の謝罪文を掲載することを決定。先日に配布された、日刊「しんぶん赤旗」と同紙日曜版に折り込んだ。
村椿氏は機関紙の文面を通じて、遅刻した経緯と理由を伝え「二度とこのような事を起こさないよう肝に銘じ、同時に信頼回復のために誠意をもって努力してまいります」などと謝罪した。
日本共産党網走市委員長の松浦敏司網走市議は本紙取材に対し、「市議は議会を最優先しなければならない。今回の遅刻は極めて重大な問題」とし、村椿氏の行動を厳しく批判した。
─・─・─・─・─
次回は、昨秋以降から相次ぐ網走市議の遅刻・無断欠席の〝実績〟や防止策などを紹介する。