新・休日夜間急病センターで一部の救急搬送受け入れへ

2024-03-08 掲載

(北見市/政治)

「いじめ重大事態は校長をはじめ学校全体の責任」と教育長

北見市議会代表質問で7人が登壇
不登校の児童生徒、この10年で急増

 定例北見市議会の代表質問が6日と7日に行われ、7人が登壇した。

 現在、再開発事業が行われている中央大通沿道地区に移転改築する市の休日夜間急病センターでの救急搬送受け入れや、市内小中学校の不登校の状況について森谷隆文議員(かけはし)が質問。

 辻直孝市長は「救急車は本来、入院治療を必要とする緊急性の高い患者の搬送が目的だが、実際には軽症患者の利用も多く、全国的に受入先の2次、3次医療機関のひっ迫が問題視されている。関係者と協議を重ね、救急隊員のトリアージのもと軽症と判断された救急患者の一部を受け入れ、市民が安心できる救急医療体制の維持に寄与したい」との考えを示した。

 市内小中学校の不登校の状況については、武田雅弘教育長が答弁。不登校児童生徒数は2013年は年間110人で児童生徒全体の1・2%だったが、18年には134人(1・6%)、22年には281人(3・6%)に増加。今年度は昨年11月現在263人(3・5%)に上り、全児童生徒に占める割合はこの10年間でほぼ3倍に増加していることが明らかになった。

 武田教育長は「全国的にも増加しており、無気力、不安、生活リズムの乱れなど要因が複雑化している。コロナ禍の影響による生活環境の変化も要因と捉えている」と述べた。

 さきごろ臨時市教委で報告された市内の「いじめ重大事態」について浦西孝浩議員(市民・連合クラブ)が問題点などを質問。

 武田教育長は「学校全体で情報が共有されておらず、迅速な対応ができなかった。校長をはじめ学校全体の責任」と述べた。

 バスの運転手不足問題について合田悦子議員(公明党)が質問。辻市長は、新年度は地域おこし協力隊制度を活用した取り組みを予定しており、大型免許を所持する農業者などへの周知活動を通じて「市として可能な取り組みを進める」とした。(柏)

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