村椿氏の遅刻、共産党重く受け止め
■ペーパーレス
村椿氏は文教民生委員会を遅刻したことについて、日本共産党網走市委員会発行の機関紙「民報あばしり」紙面を通じて市民に謝罪。同委員会は事態を重く受け止め、今後の対策方針などをまとめた。
網走市議会事務局は、常任委員会や議運などの開催日時については事前に、各議員の個人アドレスにメール配信して周知している。また、LINEでも同様の内容を配信する〝ダブル周知〟などを講じている。
デジタル化が進み、同事務局から議員への連絡は以前の文書案内からメールやLINEへの移行が進んでいる。こうしたペーパーレス化も、市議の〝うっかり忘れ〟につながっているのかもしれない。
日本共産党網走市委員会は今後、網走市議のスケジュール管理を本人任せにせず、周囲の関係者が連携してチェックする体制を整える。また、市議本人は毎朝、自身のスマホ・パソコン上でスケジュールを確認することを徹底するという。
事務局、防止策を講じるも…
■4分の1
昨年9月、同市議会・議会運営委員会を女性市議が無断欠席した。続いて、同11月の同委員会は男性市議1人が遅刻、別の男性市議1人は無断欠席した。
村椿氏を含めると、昨年9月から今年2月までに開催された委員会においての「遅刻」「無断欠席」者は計4人となった。網走市議会の定数は16人。昨年9月から約5カ月間で全体の4分の1の市議が委員会を「遅刻」「無断欠席」したことになる。
遅刻・無断欠席した理由を尋ねると、4人の市議の答えは「忘れていた」と共通する。ベテラン市議の1人は以前の本紙取材に対し「責任感の足りなさ」と分析し、厳しく批判していた。
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市議会は市民の最後のよりどころである。市議会の〝ゆるみ〟は二元代表制の崩壊にもつながりかねない。村椿氏本人もその点を強く危惧し、今回の遅刻について猛省している。