子どもを中心に、きずな深める場に

2024-04-02 掲載

(北見市/社会・教育)

北見の「こども食堂高栄」2周年

2023年度は3900人余りが利用
3年目は食堂の継続目指し「支援の輪広げられたら」

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 北見市高栄地区住民センターで毎週木曜日に開かれている「こども食堂高栄」が2周年を迎えた。経済状況や家庭環境にかかわらず、誰もが気軽に集える居場所として地域に定着しつつある。

 丸銭美恵子会長(75)をはじめ、市内の主婦ら6人が「子どもを中心に、地域の幅広い世代がきずなを深める場に」と2022年4月に開設した。

 23年度の延べ利用者数は昨年より千人以上多い約3900人余り。食事の提供が始まる午後5時を迎えると会場は小学生やお年寄り、家族連れらでにぎわう。

 会場の一角にはぬり絵などの遊びのコーナーもあり、「地域の子ども達が友達同士で遊びに来て、そのついでに夜ごはんを食べる。そんな気楽な雰囲気が受け入れられてきたように感じます」。

 食事代は中学生以上200円、小学生100円、未就学児は無料。食材や運営費は補助金や寄付をはじめ、地元企業やJA、一般市民らの善意によって支えられている。丸銭会長は「物価高騰の中、多くの方々のご支援のおかげで1年間活動を続けることができました」と感謝する。その一方で施設使用料や光熱費の負担は大きく「行政の支援があればこの先も心強い」と本音も。

 3周年に向けて「定着の次は継続が目標。他団体と運営ノウハウなどを共有し、支援の輪を広げていけたら」と話している。

 「こども食堂高栄」の食事提供時間は、午後5時~6時半。会場は午後3時半ごろから開放している。(理)

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