美幌町昭野の小谷祐二さん(69)が北海道指導林家に認定され、3月27日、役場庁舎で認定証交付式が行われた。
北海道指導林家は、模範になる道内の林業経営者を中核的存在として認定し、育成や指導などを通じて活躍してもらう制度。2023年度は新たに8人が認定され、326人になった。小谷さんはオホーツク管内で25人目、美幌町内では6人目の認定者になる。
小谷さんは農業に取り組む一方、農閑期などを利用して所有する森林整備にも注力。現在は主にカラマツ、トドマツの人工林約82㌶を所有し、自ら枝打ちにも取り組んでいる。沢沿いの森林では土砂流出を防ぐため、伐採しない場所を設けるなど、下流域に配慮している。
23年から美幌林業グループの会長を務め、美幌中学校の森づくり活動で指導するなど、林業の普及を図る活動にも取り組んでいる。
交付式では、町内の指導林家らが見守る中、東部森林室の小笠原昭二室長が小谷さんに指導林家の認定証と腕章、バッジを手渡し「これからも地域の指導者としてご活躍いただきたい」と激励。小谷さんは「少しずつ面積を増やし、枝打ちなど自分でできることは自分でしようと取り組んでいます。今後も頑張りたい」と意欲を述べた。(浩)