国は2023~25年度の3年間を部活動地域移行の「改革推進期間」と位置づけ、段階的に移行を進めている。市もその方針に基づき、拠点部活動方式の導入や地域クラブ活動認定制度の開始などの改革に着手した。
部活動が地域移行した場合、受け皿となる地域クラブや少年団、文化団体などは各種大会やコンクールでの活躍や全道、全国大会出場を目指す生徒達の受け皿となる。
新たなエンジョイ型部活動は、大会やコンクールへの参加を希望しない生徒が対象。活動は平日の放課後の1時間程度を想定し、担当する教職員の勤務時間内に実施する。
楽しむ環境を維持
教職員の働き方改革と両立図る
現在の部活動は、顧問を務める教職員の長時間勤務が大きな課題のひとつとなっていたため、働き方改革につながる。また、放課後、楽しみながら何らかの活動を続けたい生徒のニーズに応える。
市教委によると、活動内容や実施する頻度などは各学校が生徒の希望や学校規模などに合わせて決めていくという。スタート時期は26年度の3年生(現在の1年生)が部活動を引退した後となる見通し。
生徒の選択肢は①地域クラブ活動に参加して大会やコンクールの出場を目指す②エンジョイ型部活動に参加する③どちらにも参加しない。
中学校部活動の改革は、子ども達のスポーツへの関わりに大きな影響を与えることも予想され、今後の状況が注目される。 (柏)