市の人口は過去10年、年間1千人ほど減少。特にコロナ禍の22年、23年はそれぞれ前年比約1300人もの減少となった。出生数の減少に加え、死亡数の増加も人口減の大きな要因となっている。
昨年1年間(1~12月)の出生数は549人。10年前の2014年の789人に比べ240人、30・4%もの大幅な減少となる。出生数との相関が強いとされる婚姻数は昨年376件で、10年前の578件に比べ202件、同34・9%減少した。
人口は毎年千人超のペースで減少
死亡数は増加、ピークは2035年ころか
一方、昨年の死亡数は1790人、10年前の1470人から320人、21・7%の増加。市の推計によると、死亡数は今後も増加し、2035~40年ころにピークとなる見通しだ。
社会増減(転入・転出)に目を転じると、転入数は10年前の4225人が、23年は3914人で311人、7・3%減少。転出は10年前の4772人が、23年は3978人で794人、16・6%減少した。転出が転入を上回る状況に変わりはないものの、転出に一定の歯止めがかかっており、その差は縮まっている。
市は第2期地方創生総合戦略(2020~24年度)で、40年の目標人口を9万7千人としている。しかし、このまま減少ペースが続くと目標達成は困難な状況となりそうだ。市は子ども医療費助成の段階的な拡充や出産・子育て応援事業など各種子育て支援の施策を講じているが、今のところ少子化対策として目に見える成果にはつながっていない。 (柏)