
第三期戦略によると、21(令和3)年の市内従業員数は1万4426人。28年の目標値は、従業員が減少することを前提にして設定した。
見方を変えると、「1万4千人は必ずキープする」という、水谷市長の意気込みとも受け取れる。
市の最新版「人口ビジョン」(令和7年2月策定)によると、20(令和2)年の市内就業者総数は1万6723人。30年の予想値は1万3430人としており、第三期総合戦略の目標値「1万4千人」の達成はさほど厳しくないように感じる。
しかし、人口ビジョンの推計は現実と大きくかい離するケースが多く、油断はできない。
第二期戦略より下方修正
企業のDX推進など新たな施策も
第三期戦略には、目標値を達成するための各種施策が盛り込まれている。しかし、大半は第二期戦略と同様の施策で、目新しいのは「企業のDXの推進」だ。DXを推進することで、従業員数を維持できるのかは不確定である。